2024.06.28
2024.08.01 更新
ハローワーク採用攻略ブログ

ハローワークで見つからない?学生のためのインターンシップ探しの新しい窓口

ハローワーク
学生
インターンシップ

目次

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「ハローワークでインターンシップは探せる?」と疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。


インターンシップとは、主に大学生を対象とした短期間の就業体験や研修プログラムです。学生のインターンシップは、学校側が窓口となるのが一般的なため、ハローワークは直接の関わりを持ちません。しかし、条件次第ではハローワークでインターンシップの紹介があります。


この記事では、インターンシップの探し方やハローワークの役割などを分かりやすく解説します。


最後まで読むと、インターンシップへの参加意義を理解し、就職活動の企業研究や志望動機作成などに役立てられるので、ぜひ参考にしてください。


インターンシップとは

説明を聞く男性と女性
インターンシップとは、主に在学中の大学生(高校生もある)が就業体験の一環として、短期間の職業体験プログラムを行うことです。短縮してインターンと呼ばれることもあります。


就労の形態をとらずに、職場研修やグループディスカッションを行うこともあります。一方で、アルバイトの就労形態をとり、報酬を受け取りながらのケースもあり、スタイルはさまざまです。


また、学生に限らず職を求める方が、職場体験や研修の形で参加するのもインターンシップとされます。


ハローワークでインターンシップは探せる?

PCの使いすぎで肩が痛くなった女性
求職者に対してさまざまなサービスを行っているハローワークですが、インターンシップの紹介はあるのでしょうか。ここでは、以下の点を順番に紹介します。


  • ハローワークは学生向けインターンシップに直接関わらない
  • 企業によるインターンシップの認識の違い
  • ハローワークの役割やサービス内容
  • ハローワークが提供する就職氷河期世代向けインターンシップ制度


ハローワークは学生向けインターンシップに直接関わらない

ハローワークは在学中の学生に向けたインターンシップに直接関わりません。なぜならインターンシップは、学校と企業が主体となっているからです。


大学生がインターンシップを探す場合は、所属している大学からの情報提供や、興味のある企業に問い合わせを行うケースがあります。


インターンシップの認識は企業によって異なる場合がある

インターンシップとは広義で、就業体験という意味があるため、通常の「学生に向けたインターンシップ」とは違う意味で使われることがあります。


例えば、企業の募集要項に「インターンシップ可」と記載されているのは、単なるトライアルや職場体験である場合があります。そのため、インターンシップに対する認識のミスマッチがないように、事前に企業に確認しておきましょう。


ハローワークの主な役割とサービス

ビジネスマンとビジネスウーマン
ハローワークの主な役割とサービスは以下のとおりです。


  • 求人と求職者の雇用関係を手助けする
  • 雇用保険や雇用対策など、国の制度を組み合わせる
  • 雇用支援を行う


上記のように、ハローワークにはインターンシップの斡旋という業務はありません。ハローワークはあくまで、就職支援が目的の機関です。


ハローワークの就職氷河期世代に向けたインターンシップ制度

ハローワークでは、学校卒業後に就職が困難であった就職氷河期世代の方々に向けてのインターンシップをサポートする制度があります。この制度は厚生労働省が統括し全国の労働局で行っている取組みです。


※​​就職氷河期世代に向けたインターンシップ制度の特例期限は令和6年度末に延長され、今年度末で終了となる可能性があります。


※就職氷河期世代とは...
就職氷河期世代とは、おおむね1993(平成5)年から2004(平成16)年の、雇用環境が厳しい時期に学校卒業期を迎えた世代を指します。
(引用元:香川労働局│就職氷河期世代の皆さまへ


これは学生や新卒の方を対象としたインターンシップとは概念が異なり、あくまで就職氷河期世代の方を対象としています。ハローワークに相談してインターンシップを利用する場合は、以下のページを参考にしてください。
かがわのお仕事応援サイト | 就職氷河期世代活躍支援かがわプラットフォーム


このように厚生労働省では、「就職氷河期世代活躍支援」として、所定の世代に向けてのトータル的な就業サポートを行っています。


【就職氷河期世代に向けて厚生労働省が行う支援の内容】


就職氷河期世代活躍支援の制度は、全国のハローワークが窓口となっているので、該当する方は最寄りのハローワークの窓口を利用してみてください。


インターンシップとは?職場体験とアルバイトとの違い

新人に業務を教える先輩社員
インターンシップをさらに理解するために、インターンシップと類似する言葉の「職場体験」「アルバイト」と比較してみましょう。


用語 対象者 目的
インターンシップ 主に大学生(高校生の場合もあり) 就業体験・企業研究
職場体験 小学生〜高校生 職業の雰囲気を掴む
アルバイト 15歳以上 就労し賃金を得る


一般的にインターンシップは、大学生が就職活動するための準備として参加することが目的です。


各用語の意味は少し異なるため、インターンシップの定義や各活動目的の違いを解説します。


インターンシップと職業体験の違い

インターンシップと職業体験の大きな違いは、仕事にどの程度深く関わるかという点にあります。


インターンシップは、実務を経験することに主眼を置いており、実際のプロジェクトに参加し、企業の一員として働くことがあります。経験を通じて、専門的なスキルや職業倫理を学び、実際の職場環境での振る舞いを身につけることができます。


一方の職業体験は、仕事の観察や学習に焦点を当てています。参加者は職場を訪れ、職務の流れや働く環境を理解することが主な目的です。実際の作業に深く関わることは少なく、業界や職業についての基本的な知識を得ることが目的です。

インターンシップとアルバイトの違い

インターンシップとアルバイトの大きな違いは、企業や業界の研究がどの程度できるかにあります。


インターンシップは、業界全体の動向や将来性を研究する機会を得られることがあります。


一方でアルバイトは、より具体的な実務を担うことが主な役割です。例えば、商品の整理、顧客対応、データ入力など、日々の運営に必要なタスクをこなします。


これらの作業は企業の日常的な運営には不可欠ですが、アルバイトでは企業の戦略的な意思決定プロセスや、業界の広範な動向を理解する機会は限られています。


この違いを踏まえると、キャリア形成や業界理解を深めたい場合はインターンシップ、特定の技能を磨くためや短期的な収入を得る目的であればアルバイトを選ぶことが適しています。


ただし、インターンシップの名目でアルバイトの雇用形態をとる場合は両方のメリットを得られます。


学生向けのインターンシップの探し方

MTGをする社員
学生向けのインターンシップを探すには、それぞれの学校の支援サービスを利用するのが一般的です。大学によっては、単位認定されるインターンシップもあるので、探す際は考慮すると良いでしょう。


大学や高校が提供するインターンシップ支援サービスを利用

インターンシップを探すには、大学や高校が提供するインターンシップ支援サービスを利用する方法があります。大学のキャリアセンターや就職課などで探してみましょう。


ただし、インターンシップ先の情報や募集企業は学校によって異なります。


期間や出社形態を確認

大学生が参加するインターンシップは主に3種類あり、それぞれどのような特徴があるのか一覧表にまとめました。


種類 特徴
1DAY 企業説明・会社見学がメイン
短期(2日〜5日) 企業説明やグループワークを行う
長期(1ヶ月〜) 就業体験・アルバイトの雇用形態をとる場合がある


大学生がインターンシップに参加する時期は、3年生の夏から冬が多く、期間も1DAYや短期がメインです。


さらに、インターンシップの形態は、オフライン(出社)とオンラインがあります。まず、出社は実際に会社に出向き、企業説明を受けたり、社員の1日を体験したりします。


オンラインは、自宅や学校の端末から参加し、企業説明やグループディスカッションをオンライン上で行います。主に、地方企業がUターン就職者向けに行うことが多いです。


また最近では、”企業説明はオンライン”、”社員体験やディスカッションは出社”と、目的に合わせて使い分ける企業もあります。


大学の単位認定されるかを確認

インターンシップには、大学の単位認定されるものもあります。単位として認定されるインターンシップは、大学の教育カリキュラムや目的に沿ったもので、大学が企業と提携して設定されています。


インターンシップで単位認定されるのは2単位が多く、キャリアセンターか、就職課で募集をチェックすると良いでしょう。


ただし、単位が認定されるとはいえ、大学が紹介するインターンシップ先の職種は限られます。本当に興味がある企業のインターンシップが他にある場合は、行きたい企業を優先するといいかもしれません。


学生の就職につながるハローワークの活用方法

紹介するビジネスウーマン
学生の就職につながるハローワークの活用方法は以下のとおりです。


  • ハローワークの紹介するパートやアルバイトで社会経験を積む
  • ハローワークのインターネットサービスを利用する
  • ハローワークと連携した求人サイトを利用


ハローワークに登録すると、求人情報検索ほか、求人への応募、活動管理(応募中の求人や選考終了求人の管理)などができるため、インターネットを中心に積極的に活用してみましょう。


ハローワークが紹介するパート・アルバイトで社会経験を積む

ハローワークが紹介するパートやアルバイトで社会経験を積む方法があります。
パートやアルバイトも企業の一員であり、実際に働くことは社会経験になるからです。


インターンシップとの違いは、深い企業研究ができない・就活仲間ができないところです。
このため、企業のホームページなどで情報収集する、大学とバランスよく利用すると社会経験を積みながら就活に役立てることができます。


ハローワークのインターネットサービスを利用する

ハローワークのインターネットサービス(HWIS)を利用すると、パソコンやスマートフォンから求人を検索できます。


HWISの求人検索だけなら、求人区分を選ぶだけで面倒な登録手続きなく誰でも、スマホやパソコンから検索できます。


HWISを使うと、求人検索は家で行い、詳細の確認や企業への応募は、窓口で相談しながら行うといった使い方が可能です。
なお、ハローワークに登録すると検索、応募、活動履歴の管理などができるので、こちらも併せて活用するのがおすすめです。


はたらくサーチを活用してパートやアルバイトを探してみよう

スマホを見る女性
ハローワークで学生向けのインターンシップを探す際は、大卒求人で「インターンシップ」等のフリーワード検索をすれば、受け入れ企業を探すことができます。


ハローワークを使う利点は、無料で就職相談ができることと、公的な機関のチェックを通過した信頼できる求人を探せることです。地元企業や信頼できる働き口を探すためにもハローワークの求人はおすすめです。


そこで、ハローワークと連携している「はたらくサーチ」を活用すると、スマートフォンだけで就職に向けた経験が積めるパートやアルバイトを探すことができます。


まずは気軽に「はたらくサーチ」を活用してパートやアルバイトを探してみましょう。

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この記事の監修者

五十川将史 (ウエルズ社会保険労務⼠事務所代表)

1977年岐⾩県⽣まれ、社会保険労務⼠。
明治⼤学卒業後、⼤⼿⾷品スーパー店⻑や⺠間企業の⼈事担当、ハローワーク勤務を経て、2014年に社労⼠の資格を取得し独⽴。
ハローワークでの勤務経験を活かし、中⼩企業1000社超の採⽤に従事。
SMBCコンサルティングなどのメガバンク系シンクタンクや全国経営合理化協会などの各種団体、全国各地の商⼯会議所、労働局、社会保険労務⼠会などでの講演実績も多数あり、受講者は1万⼈を超える。
著書に「中⼩企業のためのハローワーク採⽤完全マニュアル」(⽇本実業出版社、2024年)、「⼈が集まる!求⼈票実例集160職種」(誠⽂堂新光社、2022年)、「ハローワーク採⽤の絶対法則」(誠⽂堂新光社、2018年)などがある。

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