2024.07.02
2024.08.01 更新
ハローワーク採用攻略ブログ

女性の再就職はハローワークがおすすめ!取り組みについて解説

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目次

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子育てが一段落して、再就職を検討している女性の方もいるでしょう。
「女性の再就職」は、ハローワークを利用することで実現できる可能性が高まります。


そこでこの記事では、女性の求職者にとってハローワークがおすすめな理由、ハローワークの取り組みなどについて解説します。
内閣府や厚生労働省のデータをもとに、女性の就業率や再就職率についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

女性の就業率と再就職について

メモをする女性
はじめに、女性の就業率と再就職をするタイミングについて解説します。

年齢別の就業率について

年齢別の女性の就業率は20代後半〜30代が低く、20代前半と40代〜50代が高いという傾向があります。
学歴、年齢階級別女性の有業率参照元:内閣府男女共同参加局「学歴,年齢階級別女性の有業率」


20代後半〜30代の就業率が低い背景には、出生率が関係しています。令和元年〜令和4年における年代別の特殊出生率は、以下のとおりです。


母の年齢別に見た特殊出生率参照元:厚生労働省「令和4年(2022年)人口動態系統月報年計(概数)の概況」


内閣府男女共同参画局と厚生労働省の資料を照らし合わせても、出生率の高い25歳〜39歳までの女性の就業率が下がっていることがわかります。

出産前後で無職となる人が多い

女性の就業率が低い背景には、第一子を出産する前後で離職する人が多いことも関係があります。


厚生労働省によると、第一子出産後の継続就業率は近年上昇していますが、出産後に退職する女性はいまだに20%を超えているのが現状です。(参照元:第一子出産前後の妻の継続就業率・育児休業利用状況


また、厚生労働省の「児童のいる世帯における母の仕事の状況の年次推移」では、令和4年時点で母が仕事をしている世帯数が727.7万世帯、仕事をしていない世帯が234.1万世帯にのぼります。子供のいる女性の約2割が仕事をしていないという結果となっています。


出産や子育てのタイミングは、就業率の低下に関わっていることがわかります。

再就職のタイミングは子供の年齢が上がってから

出産前後で離職した人が再就職するのは、いつ頃が多いのでしょうか。
出産後に再就職する人は子供の年齢が上がるにつれて増加傾向にあります。


内閣府男女共同参画局の調査によると、子供が生後半年の時点で離職している人の割合は74%ほどですが、3歳を超えると半数近くの人が就職しています。


このように、多くの方は子供の年齢が上がるにつれて再就職していることがわかります。

女性の再就職は難しい?再就職率と現状や課題について

悩む女性
女性の再就職が難しいのか気になっている方もいるでしょう。ここからは、女性の再就職率と現状・課題について解説します。

女性の再就職率と現状

内閣府男女共同参加局の「男女年齢階級別再就職率」によると、女性の再就職率は29歳以下が67%ほど、30代が54%ほど、40代が69%ほどとなっています。


一方、再就職を希望する女性の割合は、30代が最も高くなっています。
女性の年齢階級別潜在的労働力率参照元:内閣府男女共同参加局「女性の年齢階級別潜在的労働力率」


30代女性は再就職を希望している割合が高いにもかかわらず、再就職率は低いのが現状です。


また、再就職をする際に、正社員ではなくパートやアルバイトで就業する人も多くなっています。非正規雇用での再就職が多い現状は、人口ビジョン2100でも取り上げられており、30代以降の女性における非正規雇用率が平成24年(2012年)よりも上昇しています。


【女性の就業率と正規雇用率(M字カーブとL字カーブ)】
女性の就業率と正規雇用率引用元:国立社会保障・人口問題研究所「人口ビジョン2100」


上図のM字カーブとL字カーブの対比からもわかるように、出産前後の退職から再就職した際には、働き方を変えなければならないケースが多い現状がみえます。

再就職における課題

女性の再就職において、企業と求職者それぞれが歩み寄れる環境づくりが課題といえます。


企業と求職者それぞれが歩み寄れる環境づくりとは、人口ビジョン2100によると企業や組織が女性の再就職における実態を重視し、議論や政策に反映させることだとしています。


女性の再就職はパートやアルバイトの非正規雇用形態が多く、その背景には勤務条件面のミスマッチが挙げられます。勤務時間に合う仕事がない・育児との両立が難しいなどの理由で正規雇用を諦めている方が多いのが現状です。

子育て中の女性が再就職を成功させるためには?

PCで作業する女性
子育て中の女性が再就職を成功させるためには、勤務条件でのミスマッチを避けることと、ハローワークや多くの求人情報を掲載しているサイトで求職活動をすることが重要です。


勤務条件のミスマッチを避けるためには、女性の再就職に力を入れている企業や子育て中でも勤務しやすい環境を整えている企業を選ぶと良いでしょう。


また、さまざまな求人サイトや求人情報誌があるなかで、求人数が最も多いのはハローワークです。求人サイトや求人情報誌などの民間紹介事業者とハローワークの求人数を比較すると、274万件ほどハローワークの方が多くなっています。


これらのことから、子育て中の女性が再就職を成功させるためには、ミスマッチを避けつつ、掲載求人数の多いハローワークで求職活動をすることが重要といえるでしょう。

女性の再就職なら女性専用のハローワークがおすすめ

ガッツポーズをする女性
ハローワークでは、女性の再就職に力を入れており、子育て中の女性専用の窓口「マザーズコーナー」や「マザーズハローワーク」が開設されています。


マザーズコーナーやマザーズハローワークの最大の特徴は再就職率が高いことです。再就職率は過去5年間で90%以上を誇り、企業と求職者を結ぶ手助けをしてくれます。


さらに、授乳室やおむつ交換場所・子供が遊べるスペースが用意されており、子連れでも安心して利用できる環境が整っています。


そのため、再就職を希望する方は、マザーズコーナーやマザーズハローワークを利用すると良いでしょう。


利用する場合は、直接マザーズコーナーやマザーズハローワークの窓口へ行けば申し込みできますが、中には予約が必要なところもあります。


予約の有無を確認したい方や近くのマザーズコーナーやマザーズハローワークがどこか知りたい方は、マザーズハローワーク設置箇所一覧をチェックしてみてください。

マザーズコーナーとマザーズハローワークの取り組み

相談を受ける女性
最後に、全国に200箇所以上あるマザーズコーナーとマザーズハローワークで行っている取り組みを解説します。

就職支援

マザーズコーナーとマザーズハローワークでは、担当者が個々の状況に応じた就職支援を行っています。
求職活動の進め方や就職までのプラン作成や求人の探し方・求人の選び方などの相談が可能です。


そのほかにも、再就職を目指す際に重要な応募書類と面接について、具体的なアドバイスがもらえます。

子育て支援求人情報の検索

マザーズコーナーとマザーズハローワークでは就労支援のほかに、子育てをしながら働きやすい求人の検索が可能です。ハローワークの職員であれば、「子育て支援求人」に紐づけたコードを基に求人検索をすることができるので、求職者各自では見落としていた求人を見つけてもらえることもできます。


また、マザーズコーナーの担当者が各企業からヒアリングした内容などもふまえて「勤務時間が保育園の送迎に間に合う」、「学校行事や急な病欠に柔軟に対応してくれる」などの一人ひとりのニーズに応じて、求人を紹介してくれます。

セミナーや講座の開催

マザーズコーナーとマザーズハローワークでは、再就職に役立つセミナーや講座を開催してくれています。
現在(令和6年1月時点)、開催されているセミナーは、以下のとおりです。

セミナーや講座の種類 内容
就職準備セミナー 仕事と子育てを両立するための就職活動の進め方を学べる
応募書類セミナー 履歴書や職務経歴書などの応募書類を作成する際のノウハウを学べる
税金と保険についてのセミナー 社会保険制度や税金について学べる
ビジネス&メイクセミナー 面接の事前準備や注意点・オンライン面接の対応について学べる
パソコンの講習 WordやExcelなどを自分のレベルに合わせて学べる



会場によっては、託児サービス付きのセミナーも開催されています。実施日時は各マザーズコーナーとマザーズハローワークで確認してみてください。

就職や子育てに関する情報の提供

マザーズコーナーとマザーズハローワーク内の掲示板には、地域の子育てに関する情報や保育の情報・求人が掲載されています。


掲載される求人は託児施設のある企業の求人や子育てをしながら働きやすい求人が掲載されているため、検索サービスとあわせて利用すると良いでしょう。

効率的に求人を探すならはたらくサーチの利用がおすすめ

キャリアウーマン
女性の再就職においては、マザーズコーナーとマザーズハローワークの利用をおすすめします。しかし、再就職を実現させるためには、効率的に求人を探すことも重要です。


効率的に求人を探したいという方は、ハローワークに掲載されている求人を検索できる「はたらくサーチ」の利用をおすすめします。ハローワークに出向かずともスマートフォンから求人の検索・応募・履歴書の作成まで可能です。


「はたらくサーチ」では都道府県をはじめ、勤務形態・路線ごと・職種・働き方・給与・福利厚生などの希望条件をもとに求人を探せるため、効率的に希望の求人を見つけることができます。


この記事を参考に「はたらくサーチ」とマザーズコーナー・マザーズハローワークを活用して、希望の再就職を実現しましょう。

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この記事の監修者

五十川将史 (ウエルズ社会保険労務⼠事務所代表)

1977年岐⾩県⽣まれ、社会保険労務⼠。
明治⼤学卒業後、⼤⼿⾷品スーパー店⻑や⺠間企業の⼈事担当、ハローワーク勤務を経て、2014年に社労⼠の資格を取得し独⽴。
ハローワークでの勤務経験を活かし、中⼩企業1000社超の採⽤に従事。
SMBCコンサルティングなどのメガバンク系シンクタンクや全国経営合理化協会などの各種団体、全国各地の商⼯会議所、労働局、社会保険労務⼠会などでの講演実績も多数あり、受講者は1万⼈を超える。
著書に「中⼩企業のためのハローワーク採⽤完全マニュアル」(⽇本実業出版社、2024年)、「⼈が集まる!求⼈票実例集160職種」(誠⽂堂新光社、2022年)、「ハローワーク採⽤の絶対法則」(誠⽂堂新光社、2018年)などがある。

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