ハローワークで相談できる3つのこと!相談だけするときや準備のポイントなど気になる疑問を解説
この記事の監修者
五十川将史 (ウエルズ社会保険労務⼠事務所代表)
1977年岐⾩県⽣まれ、社会保険労務⼠。
明治⼤学卒業後、⼤⼿⾷品スーパー店⻑や⺠間企業の⼈事担当、ハローワーク勤務を経て、2014年に社労⼠の資格を取得し独⽴。
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目次
「ハローワークの相談窓口を使ってみたいけど、何ができるのか分からない」「ハローワークに相談だけすることはできる?」このような疑問を持っていませんか?
ハローワークに相談窓口があることは知っているけれど、具体的に何を相談できるのか。そもそも何を相談したら良いのかが分からないと、利用しづらいですよね。
実際、ハローワークの相談窓口では、就職活動に関することについてさまざまな悩みについての相談ができます。
さらに、職業訓練の申し込みや失業保険の手続きもできるので、就職活動中は非常に頼りになる窓口です。
今回は、ハローワークに相談できることをはじめ、相談できる時間、場所、服装など、相談窓口について幅広く解説します。
就職活動を有利に進めるためにも、ぜひ最後までご覧ください。
ハローワークの相談窓口で対応できること3つ
ハローワークは、就職に関する幅広い相談ができる公共機関です。
ハローワークの相談窓口を利用することで、主に以下の3つの対応をしてもらえます。
1. 就職活動全般に関する質問
2. 職業訓練の申し込み
3. 失業保険の申し込み
これから具体的にどのような相談ができるのか、詳しい内容をそれぞれ紹介します。
相談窓口でできること①就職活動全般に関する相談
就職活動全般に関する相談の一例を紹介します。
- 自己分析
- 求人の希望条件決定
- 求人探し
- 応募するための準備(応募書類作り、面接練習)
- 採用後のサポートなど
あくまでこれは一例にすぎませんが、このように就職活動の準備から就職後までしっかりとサポートを受けることできます。
「就職活動の準備が思うように進まないが、何を相談したら良いか分からない」という方こそ、相談窓口を利用してみてください。
相談員から的確なアドバイスを受けることで、新たな一歩を踏み出せるでしょう。
相談窓口でできること②職業訓練校の入学申込み
相談窓口では、新しい仕事をするためのサポートとして、職業訓練の申し込みをすることができます。
職業訓練校には、事務や介護、IT系、ものづくりなど、時代にあった多種多様な訓練コースが用意されています。以下は、訓練コースの一例です。
- 仕事に役立つパソコン基礎科
- プログラム設計科
- 医療情報学科
- 園芸科
- おもてなし観光科
- デジタルクリエイター養成科
- アパレルサービス科
- 自動車工学科
ただし、職業訓練を受講する場である職業訓練校に入学するには、説明会に参加してから入学申し込みを行い、選考試験に合格しなければなりません。
Webや介護系、医療事務系は人気が高く倍率も高いので、申し込みの状況や選考試験の準備についても、相談員のサポートを受けることをおすすめします。
相談窓口でできること③失業保険の手続き
相談窓口では、失業保険の手続きを行うことができます。失業保険の手続きは、失業給付を受給するための大切な手続きです。
失業給付を受給するための手順は以下のとおりです。
1. 相談窓口に離職票を提出し、求職の申し込みをする
2. 雇用保険受給説明会に参加し、雇用保険受給資格者証と失業認定申告書を受け取る
3. 指定された認定日になったら、失業認定を受ける
4. 毎月の失業認定日に、就職活動を報告をする
まずは、ハローワークの相談窓口に離職票を提出し、求職申込み手続きをしましょう。
手続きの詳細については相談員から具体的な指示を受けられるので、まずは相談窓口を利用してみてください。
相談だけでもいい?在職中でも大丈夫?気になる悩みを解説
ハローワークに相談窓口があるのは知ってはいるものの、分からないことが多く利用しづらいと感じる方も多いはずです。
そこで、ハローワークに相談したいと思っている人が抱く、以下の疑問について解説します。
- 相談だけしたい!紹介された求人は断っていい?
- 求職活動の実績づくりのために利用しても大丈夫?
- 在職中でも利用できる?
- 自分の状況を伝えた時に相談員に怒られない?
- 相談する時の服装はスーツじゃなきゃだめ?
相談だけも可能!求職活動の実績作りに利用しよう
ハローワークは相談だけの利用も可能です。紹介された求人全てに応募する必要はなく、条件が良くなければ断ることができます。
不正受給にならないように求職活動の継続と適切な手続きが必要です。失業手当を受けるためには、原則として4週間に一度失業の認定を行い、雇用保険受給資格者証を提出する必要があります。
在職中でもOK!早めの準備で転職を有利に進める
ハローワークでは、在職中でも相談窓口を利用することができます。
しかし、ハローワークの求人には退職日が決まっていないと応募できないものがあるので、注意が必要です。
在職中から相談窓口を利用しておけば、アドバイスを受けながら適切な準備をすることができます。
転職を有利に進めるためにも早めの準備を心がけましょう。
相談員に怒られない!自分と向き合う良い機会にしよう
しっかり就職活動に向き合っていれば、相談員に怒られたり指摘を受けたりするようなことはありません。
相談窓口では、相談員があなたの状況を把握するためにいくつか質問をしていきます。
その中には答えづらい質問があったり、その答えに対して時には厳しい助言をしたりと、責められているように感じることがあるでしょう。
しかし、相談員は決してあなたを批判しているわけではありません。自分と向き合う良い機会として、アドバイスを真摯に受け止めていきましょう。
相談する時の服装はスーツじゃなくてもOK!
相談する時の服装はスーツである必要はなく、だらしない服装でなければ普段着で問題ありません。
しかし、相談窓口で面接練習をしたり、身だしなみのアドバイスをもらったりと、明確な目的があるときはスーツを着ていくと良いでしょう。
ハローワークの相談はいつ・どこでできる?
ハローワークの相談窓口を利用できる時間帯や場所について解説します。
ハローワークの開庁時間は基本的には官公庁と同じです。しかし、ハローワークのなかには、平日が忙しい方でも利用できるように、土曜日や平日の延長営業をしている相談窓口があります。
サービス提供時間を延長しているハローワークや専門的な相談機関の場所が知りたい方はハローワークインターネットサービス - ハローワーク等所在地情報を参照してください。
ハローワークに相談できる時間!土曜日も相談可能!
ハローワークの相談窓口を利用できる時間は営業所によって異なりますが、基本的な対応時間は8時30分〜17時15分です。
そして、初めて相談する場合や雇用保険の手続きを行いたい場合は、手続きの時間がかかるため、以下の時間帯の利用が推奨されています。
- 職業相談:平日9時00分〜17時00分
- 失業保険の手続き:平日9時00分〜16時00分
基本的な営業時間は、平日8時30分〜17時15分ですが、人口の多い都市部のハローワークでは土曜日の営業や平日19時00分まで開庁時間を延長をしている場所もあります。
正式な営業時間については、ハローワーク公式HPから近くのハローワークの営業時間を確認してください。
全国のハローワークで相談OK!予約不要なので気軽に利用しよう
最寄りのハローワークに限らず、全国のハローワークどこでも相談することができます。
予約する必要はありませんが、混雑する時期や時間帯は事前に電話で混雑状況を確認してから訪れると良いでしょう。
ハローワークが混雑する時間と混雑しない時間帯は以下のとおりです。
【ハローワークが混雑する日時】
- 月初めと月末、週明けと週末
- 月曜日・金曜日
- 10時〜14時
【ハローワークが空いている日時】
- 月末から月初め以外の火曜日・水曜日・木曜日
- 8時30分〜10時
- 雨の日
11時〜13時はハローワークの職員が昼休みに入るので、相談窓口の担当者が少ない場合があります。
昼過ぎの13時〜14時は、家の用事がひと段落してからハローワークに来る人によって混雑する時間帯です。
そして、週明けや週末はキリが良いので、今週から新たに頑張ろうと思っている人や今週中には行こうと予定を立てている人によって混雑することが考えられます。
これら以外の混雑しない時間帯に足を運ぶことで、貴重な求職活動の時間を有効活用することができます。
ハローワークに相談に行く前にやっておくべき3つのこと
ハローワークに相談に行く前にやっておくべきことは以下の3つです。
- 相談内容を事前にピックアップしておく
- 求人の希望条件や経歴を整理しておく
- 持ち物を確認する
この3つをしっかりとチェックしておくことで、一度の相談で効率よく就職活動を進めることができます。
何度もハローワークに訪れる手間を無くすためにも、しっかりと準備していきましょう。
相談内容を事前にピックアップしておく
相談内容や疑問、不安なことを事前にピックアップしておくことで、「自分が何を解決するために相談するのか」を明確にできます。
スムーズかつ的確に問題を解決できるだけでなく、具体的なアドバイスや良い情報を得られる可能性が上がるので、事前に相談内容を考える時間を作りましょう。
希望条件や経歴を整理しておく
希望条件や経歴は、必ずと言っていいほど聞かれる質問なので、しっかりと整理して答えられるようにしておきましょう。
特に資格や免許などは就職活動において重要な情報なので、有効期限が切れていないかを確認することが大切です。
希望条件が分からない場合は、自己分析や相談員からの質問を通して明確にできます。
そのような場合は、相談の最初に希望条件が絞れていない旨をはっきりと伝えましょう。
相談時の持ち物を確認する
相談時の持ち物は相談したい内容によって変わりますが、基本的な持ち物を紹介します。
初めてハローワークに相談するときの持ち物
- 履歴書や職務経歴書
- 筆記用具
- メモ帳やスケジュール帳
2回目以降、相談するときの持ち物
- ハローワーク受付表(またはハローワークカード)
- 筆記用具
- メモ帳やスケジュール帳
- 雇用保険受給資格者証(失業保険の受給資格を証明する書類)
- その他、相談や手続きに必要なもの
2回目以降、ハローワークを利用する際はハローワーク受付表が必要です。
また、確認してほしい応募書類や、身だしなみのチェックをしてほしい場合はスーツを着ていくなど、相談に必要なものを忘れないようにしましょう。
ハローワークに訪れる際の目的ごとの持ち物については、「ハローワークの持ち物で必要なものは?初回や失業保険の申請など状況別に解説」をご覧ください。
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