2024.07.31
2024.07.31 更新
ハローワーク採用攻略ブログ

ハローワークのメリット・デメリットは?民間求人サイトと比較して解説!

ハローワーク
キャリアアップ
転職
相談

目次

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就職活動や転職を検討する際に、どの機関を利用すればいいか迷っている方もいるのではないでしょうか。
 
代表的な相談機関はハローワークですが、「ハローワークを利用するメリットはあるのか」「ハローワークとネット求人はどちらがいいのか」と思っている方もいるでしょう。
 
この記事ではハローワークのメリットとデメリットについて詳しく解説します。民間求人サイトとの比較や、ハローワーク求人の探し方なども解説するので、ぜひ参考にしてください。

そもそも「ハローワーク」とは

笑顔のビジネスウーマン

ハローワークとは、公共職業安定所(職安)とも呼ばれる、国が運営する就職活動を支援する機関です。厚生労働省が統括する各労働局により運営されています。地域に特化した、雇用に関するさまざまなサービスを提供し、求職者も掲載する企業側も無料で利用できる点が最大の特徴です。
 
誰でも利用可能で、自宅でもハローワークインターネットサービスを利用して求人情報の検索ができます。求人情報の提供のほかには、失業保険の手続きやスキルを磨くための職業訓練、就職のための無料セミナーなどを行っています。

ハローワークを利用するメリット

白背景の前に立って、OKのプラカードを持っている男性ビジネスマン

ハローワークを利用して得られるメリットは、以下の4つです。
 

  • 地元の求人が豊富
  • 求人件数が多い
  • 掲載求人へのチェックや指導が行き届いている
  • 職員に無料で相談できる

 
1つずつ詳しくみていきましょう。

地元の求人が豊富

ハローワークでは地元の求人情報が多いメリットがあります。なぜなら、職業安定法によって、「公共職業安定所(ハローワーク)は、できる限り求職者の住所または居所の変更を必要としない職業を紹介する」と定められているためです。
 
更に、ハローワークは地方自治体と協力して、企業の人材確保の支援や企業説明会を開くなどの活動もしています。そのため、大手求人サイトでは見られない、地元の求人情報が豊富です。また、希望すれば住んでいるところ以外の求人情報も閲覧できます。

求人件数が多い

ハローワークは求人件数が多く、ハローワークでしか見られない求人が多数あります。民間の求人サイトの求人件数が数千件〜10万件程度なのに対し、ハローワークの求人件数は100万件以上選べます。これは、全国500箇所以上のハローワークのネットワークがつながっているのに加え、企業が無料で求人票を掲載できるのが求人件数が多い要因の一つです。

掲載求人へのチェックや指導が行き届いている

求人募集をしている企業がハローワークに求人を出す場合、最低限明示しなければならない労働条件があります。記入漏れがあると掲載できないようになっています。
 
求人票に記載されていた内容が違っていた場合は、1人で悩まずハローワークに連絡してください。ハローワーク側が事実確認をしたうえで、企業に職場指導や法的対処を行います。
 
このように、掲載求人へのチェックや指導が行き届いているため、安心して就職活動ができるメリットがあります。

職員に無料で相談できる

ハローワークは無料で相談できる公的機関ですが、さらに専門的な相談ができる窓口があります。代表的な窓口は以下のとおりです。
 

  • マザーズハローワーク
  • 障害者関連の窓口
  • 新卒応援ハローワーク
  • わかものハローワーク
  • 生涯現役支援窓口

 
それぞれの内容に合った専門の職員が、無料相談や支援を行う窓口です。必要であれば、支援機関と協力して連帯サポートも行っています。たとえば、障害者関連の窓口では、地域障害者職業センターや障害者就業・生活支援センターなどの支援機関と協力し、就職して定着するまでの支援を行います。
 
また、マザーズハローワークでは、オンラインでの職業相談も可能です。子どもを連れて窓口に行けない方のために、専属スタッフが状況に応じて就職活動をサポートしてくれます。

ハローワークのデメリット

泣いている若い女性
ハローワークにはさまざまなメリットがありますが、デメリットもあります。ここで紹介するデメリットは以下の3つです。
 

  • 相談窓口は平日のみ
  • 大企業の求人が少ない
  • 主体的に行動する必要がある

 
それぞれ1つずつみていきましょう。

相談窓口は平日のみ

ハローワークの相談窓口は、基本的に平日の8時30分から17時15分が開庁時間です。そのため、平日に仕事をしながら転職先を探している方にとっては、ハローワークの開庁時間内に通いにくいというデメリットがあります。
 
しかし、施設によっては、18時や19時まで、また土曜日でも開いているところもあります。地域によって異なるため、一度最寄りのハローワークに問い合わせてみてください。
 
ハローワークの所在地はこちら

大企業の求人が少ない

ハローワークで求人を掲載しているのは中小企業がほとんどで、大企業はそれほど多くありません。大企業は有料の求人サイトに掲載したり、独自の採用ルートを持っていたりします。
 
大企業でキャリアを積みたい方にとっては、ハローワークでは求人を探しづらいことがデメリットといえるでしょう。

主体的に行動する必要がある

ハローワークで就職活動をする場合、自分の意志で窓口に相談に出向いたり、求人検索して応募したりする必要があります。大手求人サイトのように、個別の転職エージェントがついてフルサポートされるようなことは、ハローワークではありません。
 
また、相談をする際は、自分がどのような仕事に就きたいのかある程度明確にしていないと、相談に乗ってもらえない場合があります。そのため、初めて就職活動をする方にはどうしてよいかわからず、難しいと感じるかもしれません。
 
ハローワークでは、担当者が最低限のサポートはしてくれますが、自分の意思で主体的に行動することを心がけましょう。

ハローワークと民間求人サイトはどちらがいい?

スマートフォンを使うビジネスマンの手元
ハローワークと民間求人サイトはどちらがよいのかわからない方もいると思います。そんな方のために、ここでは以下の3点を解説していきます。
 

  • ハローワークと民間求人サイトの違い
  • ハローワークがおすすめな方
  • 民間求人サイトがおすすめな方

ハローワークと民間求人サイトの違い

ハローワークと民間求人サイトの違いをまとめました。

ハローワークの特徴 民間求人サイトの特徴
・国が運営している
・企業は無料で掲載できる
・無料相談ができる
・企業との間に職員が入る
・民間企業が運営している
・企業は掲載や採用に料金が発生する
・人と接することなく情報を得られる
・直接企業とやり取りする

 
共通している点は、求職者はどちらも無料で利用できる点です。また、ハローワークに登録していても民間求人サイトの登録もできるため、使い勝手が選べます。

ハローワークがおすすめな方

ハローワークでの就職活動がおすすめな方は以下のような方です。
 

  • 地元で働きたい人
  • 中小企業で働きたい人
  • 職業訓練でスキルを磨きたい人
  • 相談しながら決めたい人
  • 多くの求人数から選びたい人
  • 自分のペースで仕事を見つけたい人

 
メリットでも紹介しましたが、ハローワークは地域に特化した求人情報が豊富で、中小企業が中心に掲載されています。さまざまな職業訓練があり、スキルアップも可能です。また、民間に比べて多くの求人が掲載されており、窓口で相談しながら自分のペースで就職活動ができます。

民間求人サイトがおすすめな方

民間求人サイトがおすすめな方は以下にあてはまる方です。
 

  • 忙しくて時間がない人
  • 大企業で働きたい人
  • 企業と直接やりとりしたい人

 
ハローワークが開庁している時間は決められているため、忙しくて時間が取れない方は利用しづらい可能性があります。その場合、民間求人サイトを利用した方がよいかもしれません。
 
また、大企業でキャリアアップを目指したい方や、面接の調整、給与交渉などを直接企業と話し合いたい方には民間求人サイトが向いています。

ハローワークで仕事を探す方法

ハローワーク
ここではハローワークで仕事を探す方法を紹介します。内容は以下のとおりです。
 

  • ハローワークの窓口で求職申込み手続きをする
  • 求人端末で求人を探す
  • ハローワークインターネットサービスで求人を探す
  • 面接日を決めて紹介状をもらう

 
それぞれ解説していきます。

ハローワークの窓口で求職申込み手続きをする

まずは最寄りのハローワークの窓口で求職申し込み手続きをします。仕事を探したい旨を伝えれば職員が手続きを行ってくれます。求職の申込用紙に名前や住所などを記入し、自分の希望条件も記入しておけば検索の際にスムーズです。
 
また、ハローワークインターネットサービスを利用してスマートフォンなどで事前に仮登録をしておけば、窓口の手続きにかかる時間が短縮できます。

求人端末で求人を探す

求職申込み手続きが済んだら、ハローワークカードを受け取り、求人端末で検索をします。利用するハローワークによっては、端末を使用する時間が制限されていたり、使い方のルールがあったりします。最初は職員が教えてくれるので、手順通りに利用しましょう。
 
気になる求人や質問がある場合は窓口で相談もできます。

ハローワークインターネットサービスで求人を探す

ハローワークでインターネットサービスの登録をすると、自宅から求人の検索が可能です。登録時に与えられた番号を入力し、パソコンやスマートフォンのブラウザからログインして検索します。
 
ログインして求職公開をすると、企業から直接応募のオファーが届く直接リクエストを受けられる場合もあります。詳しい使い方はハローワークインターネットサービスの「求職者マイページでできること」で紹介されているので参考にしてください。

面接日を決めて紹介状をもらう

応募したい求人をハローワークの職員に伝えて、面接のアポイントを取ってもらいます。
面接日が決まったら、ハローワークから紹介状がもらえるので、面接にのぞみましょう。
 
なお、求人検索サイトの「はたらくサーチ」では、ハローワークと連携された求人情報をスマートフォンから検索できます。サイトから求人の詳細を確認、履歴書の作成、応募までワンストップで利用できるので、ハローワークの窓口に行く時間がない方はぜひ活用してください。

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この記事の監修者

五十川将史 (ウエルズ社会保険労務⼠事務所代表)

1977年岐⾩県⽣まれ、社会保険労務⼠。
明治⼤学卒業後、⼤⼿⾷品スーパー店⻑や⺠間企業の⼈事担当、ハローワーク勤務を経て、2014年に社労⼠の資格を取得し独⽴。
ハローワークでの勤務経験を活かし、中⼩企業1000社超の採⽤に従事。
SMBCコンサルティングなどのメガバンク系シンクタンクや全国経営合理化協会などの各種団体、全国各地の商⼯会議所、労働局、社会保険労務⼠会などでの講演実績も多数あり、受講者は1万⼈を超える。
著書に「中⼩企業のためのハローワーク採⽤完全マニュアル」(⽇本実業出版社、2024年)、「⼈が集まる!求⼈票実例集160職種」(誠⽂堂新光社、2022年)、「ハローワーク採⽤の絶対法則」(誠⽂堂新光社、2018年)などがある。

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