【初心者】職務経歴書の書き方ガイド!3つのステップ・ポイント・注意点を解説
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はたらくサーチ編集部
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目次
履歴書とあわせて提出を求められることが多い「職務経歴書」は、必ずしも書き方が決まっているわけではありません。
そのため、職務経歴書に関して「具体的にどのような内容を書けばよいのだろう?」「書き方がわからない」などの悩みを持っている方もいるでしょう。
今回は履歴書と職務経歴書の役割の違いをはじめ、具体的な書き方や注意点、採用担当者がよくチェックしているポイントについて解説します。職務経歴書についてしっかりと理解し、応募先企業から良い評価を受けられるようになりましょう。
職務経歴書とは?経験やスキルの詳細をアピール!
職務経歴書は、これまでの業務経験や身につけたスキルを詳細に記載する書類です。
転職活動において、自分が募集要項にマッチした人材であることをアピールするために重要な役割を果たします。
「履歴書」とは伝える内容が違う
応募書類として一般的な「履歴書」は、応募者の氏名・学歴・職歴・住所・連絡先などの基本的なプロフィールを確認するための書類です。一方で、職務経歴書は過去の仕事の内容や実績、仕事を通じて培ってきた経験・スキルを具体的に伝えるための書類となります。
このように、履歴書と職務経歴書は、記載する内容に違いがあります。また、履歴書はフォーマットが決まっていますが、職務経歴書は決まりがないため、自身の経歴に合わせた様式を選ぶことが可能です。
企業も求職者も嬉しい!職務経歴書を作るメリット
職務経歴書は、企業側と求職側それぞれにメリットがあります。
【求職者側のメリット】
- 自身の経験や実績を整理できる
- 自身の強みを認識できる
- 志望動機を明確化できる
- 企業への熱意をアピールできる
【企業側のメリット】
- 応募者の実務能力を評価しやすい
- 応募者の人物像が把握しやすい
- 応募者の志向性が把握しやすい
- 面接での質問がしやすくなる
求職者側のメリットは、これまでの経験や強みを存分に企業にアピールできることが挙げられます。企業側も求める人物像と合致した経験や強みを持っているかを確認できるため、求職者について詳しく理解できるでしょう。
採用という場において、職務経歴書は求職者と企業のミスマッチを無くすという大きな役割を果たしています。
簡単3ステップ!分かりやすい職務経歴書を書き方
職務経歴書は、あなたの強みや経験を企業にアピールできる絶好の書類です。しかし、書き方が明確に定められているわけではないため、どのように書けばよいか迷うこともあるでしょう。職務経歴書の書き方は以下の3ステップです。
- 職務経歴書を書く前の準備
- 職務経歴書のフォーマットを決める
- 職務経歴書の内容を記入する
ここから1つずつ詳しく紹介していきます。
①職務経歴書を書く前の準備
まずは、職務経歴書を書く前の準備を行います。実際に書き始める前に行うべき準備は、以下のとおりです。
- これまでのキャリア・経験を振り返る
- 職務経歴や能力をすべて網羅した「マスターシート」を作る
- 応募先企業のHPや採用サイトを確認する
- 企業が求める人物像に沿って記載内容を決める
職務経歴書を作る際は、これまでのキャリアや経験をすべて書き出すことから始めます。続いて、あなたの強みや長所、能力などを書き出し「マスターシート」にまとめてみましょう。
マスターシートは、ハローワークが公開している資料で、職務経歴や能力、強みなど、応募先企業にアピールできる情報をまとめるのに役立ちます。職務経歴書の作成効率が大幅に上がるため、ぜひ取り入れてみてください。
マスターシートが作成できたら、公式HPや採用サイト・OB訪問などで、企業が求める人物像や能力を正しく把握します。応募先企業が求める人物像に沿った経歴をアピールできるよう、念入りに調べておきましょう。
②職務経歴書のフォーマットを決める
先述のとおり、職務経歴書の書き方に決まりはありませんが、以下の3つのフォーマットがよく使われています。
- 編年体形式:古い経歴から順に、業務内容や実績を書く形式
- 逆編年体形式:現在から過去に遡って、業務内容や実績を書く形式
- キャリア形式:職務経歴を業務内容やプロジェクトごとに書く形式
編年体形式は、最もベーシックなフォーマットです。採用担当者も見慣れているため、特に指定がない場合は、編年体形式を使うのがよいでしょう。
逆編年体形式は、現在から過去に遡っていくため、直近の活動やスキルなどをアピールしやすいのが特徴です。キャリア形式は、時系列ではなくプロジェクト毎にまとめて記載するため、どこでどのようなキャリアを積み、どのような結果を出してきたかをアピールしやすいというメリットがあります。
どのフォーマットを使っても問題ありませんが、どれが自分の経歴やスキルを効果的にアピールできるかをよく考えることが大切です。もし、3つのフォーマットがすべてしっくりこなければ、フォーマットに縛られないフリースタイルでも構いません。最大限、自身のことをアピールできるフォーマットを採用しましょう。
③職務経歴書の内容を記入する
フォーマットが決まったら、職務経歴書の内容を記入していきます。
以下の一覧表の中から、タイトルと基本情報に加えて、3〜6項目ほど選びましょう。太字の項目は、職務経歴書に必須またはよく記載されるものです。
区分 | 項目:記載内容 |
---|---|
標題 | タイトル:職務経歴書 |
基本情報 | 日付:提出日または前日。 氏名: 自筆も可 年齢:(○歳) 捺印:任意(氏名の右横に) 住所: 応募先企業からの連絡用 電話番号:応募先企業からの連絡用 |
職務経歴 | 時期:平成○年○月~平成○年○月(○年○ヶ月) 勤務先:正式名称(略称は使用しない) 事業内容:具体的に記載(例:○○○の製造(従業員○○人)) 所属:○○支店、○○部 役職:管理職の場合は部下数も記載 雇用形態:正職員以外の場合は()書きで記載 職務内容:具体的な内容、処理方法、責任範囲など 実績:成果指標の数値、エピソード 退職理由:一身上の都合、会社都合(前向きな表現を心がける) |
特別な経験やスキル・資格 | 受賞:社内外の表彰、コンクール 活かせる経験:プロジェクト、イベント、特命業務 取得資格:正式名称、取得年月 パソコンスキル:扱えるソフト名、操作水準 語学力:検定成績、水準(例:英検準1級、TOEICスコア700点) 活かせる能力:技術、知識、得意分野 |
学習歴 | 業務関連の学歴:職務に直結する専門教育 職業訓練:訓練施設名、コース名、得られた能力 社内研修:受講歴(新人研修、ビジネスマナー講習など) 自己啓発:各種学校等での学習歴、社外セミナー参加歴 |
その他のアピール項目 | 自己PR:長所、強み、仕事への姿勢、将来目標 志望動機:履歴書で書き足らなかった内容を補足(エピソードを交える) |
自己PRは「転職組」と「新卒・第二新卒組」とでは書き方が変わります。転職の場合、採用担当者は即戦力を期待しているため、自己PRで定性的・定量的な職務実績を具体的に示すことが重要です。
- 定性:数値では表せない経験や感情、状況などの質的なこと。
(例)顧客との信頼関係の構築、リーダーシップ、問題解決能力など - 定量:物事を数値で表現すること。具体的なデータや数値を用いて測定可能な情報を記載する。
(例)売上増加率、新規顧客獲得数、コスト削減額など
新卒・第二新卒の場合は職務経験が少ないため、学業やアルバイト、インターンシップなどの経験をどのように業務に結びつけられるかをアピールすることが重要です。
採用担当者はポテンシャルや適応能力を重視するため、過去の経験が応募する職務にどのように役立つかを具体的に述べましょう。過去の経験から将来の成長性や未経験の業務に対しても柔軟に対応できることをアピールしましょう。
採用担当者がよくチェックする3つのポイント!
職務経歴書は、求職者の過去の実績を確認するために最適な書類です。採用担当者がよくチェックする項目は、以下の3つです。
- 経験とスキル
- 内容が見やすく理解しやすいか
- 求める人物像か
中でも、一番重要視されるのはこれまでの経験やスキル・能力です。求職者を採用することで、企業にはどのようなメリットがあるのかを経験やスキルを通して確かめています。
その他にも、具体的な内容だけでなく、読み手を気遣う工夫がされているか、内容の焦点が絞れているかどうか、分かりやすく伝えられているかもチェックされています。
職務経歴書の書き方のコツや注意点3つ!
採用担当者がよくチェックしているポイントのとおり、採用担当者は職務経歴書の内容から多くのことを読み取っています。逆に、職務経歴書の質が高ければ、企業に良い印象を与えられるでしょう。
企業側に良い印象を与えるために、以下の3つのコツや注意点を意識してみてください。
- 見やすいレイアウトにこだわる
- 具体的なエピソードや数値化で信憑性を高める
- 誤字脱字や記入漏れをチェックする
それぞれ詳しく解説していきます。
見やすいレイアウトにこだわる
職務経歴書は書き方に決まりがありません。書き方は自由ですが、見やすさというのは読み手への気遣いでもあるため、見やすいようなレイアウトにこだわることが大切です。
適切な改行や箇条書きなどを活用して、読みやすくするための工夫を施しましょう。見やすくするための工夫の具体例を紹介します。
- 本文の文字の大きさは、10.5〜12ポイント
- 行間隔や文字間隔を詰めすぎない
- 紙の上下左右の余白は十分にとる(特に左余白は採用担当者がファイリングするため必要)
- タイトルや見出しを強調してメリハリを付ける
- 冒頭に番号を振ったり、記号を付けたりして箇条書きにする
- 表形式を用いる
手書きの場合は、罫線入りの紙を用いると記載しやすくなりますが、パソコンで作成する方が見やすく綺麗に作れます。誤字脱字や内容の修正もしやすいため、企業側の指定や強いこだわりがなければ、パソコンを利用するとよいでしょう。
具体的なエピソードや数値化で信憑性を高める
自己PRや志望動機などで自分のことをアピールする際は、具体的なエピソードや数値を入れて、信憑性を高めることが重要です。また、1つのエピソードで複数のアピールポイントを伝えるのではなく、1つのアピールポイントに対して1つ以上のエピソードを記載することを意識してください。
また、具体的な数値があると個人の感覚によらず、伝えたい内容を正しく伝えられます。売上金額や達成率・人数・期間など、数字で表現できることは積極的に記載していきましょう。
誤字脱字や記入漏れをチェックする
誤字脱字や記入漏れは、能力やスキル以前に意識だけで改善できるポイントです。もし、誤字脱字がある状態で提出すると、採用担当者は細部への注意不足という事実から、丁寧さに欠ける人という印象を与える可能性があります。
念入りに準備した職務経歴書でも、たった1つのケアレスミスで評価を落とすことに繋がり兼ねないため、提出する前にはミスがある前提で読み直しをしましょう。
はたらくサーチで超簡単!職務経歴書をオンラインで作ろう
いざ職務経歴書を自分で作るとなると、情報の整理やフォーマット選び、記載する内容の決定など、多くの手間がかかります。そんなときにおすすめなのが、求人検索サイト「はたらくサーチ」です。「はたらくサーチ」は、職務経歴書の作成から提出まですべてオンラインで完結できます。
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