大分県中津市の看護師求人は多い？医療需要や勤務形態についても解説

「中津市で看護師として勤務したいけれど、求人数は多いのだろうか」「看護師の需要はあるのだろうか」と気になる方もいるでしょう。

ハローワークに登録されている中津市の看護師求人数は、2023年10月現在で看護師と准看護師合わせて27件あり、近隣の宇佐市と豊後高田市の十数件と比べると多いです。

この記事では、中津市の魅力をはじめ、医療情勢や平均給与について解説します。看護師の待遇と今後のキャリア展開についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

中津市の特徴

中津市の特徴として、住みやすい環境が整いつつあることと、医療の拡充が図られていることが挙げられます。

中津市は大分県内で3番目に大きい市で、農業のほか、林業・漁業・製造業が盛んです。自動車関連企業が進出したことから人口が年々増加傾向にあり、道路整備や住宅施設の拡充が図られ、住みやすい環境が整いつつあります。

医療面では、大分県北部の二次医療圏に属しながらも包括ケアやかかりつけ医の拡充、救急医療体制の整備が進められており、地域医療体制の充実が図られています。

全国的に衰退する地方都市もあるなか、環境整備や地域医療制度を拡充している中津市は、さまざまな方面で発展が期待できるでしょう。

中津市における看護師の需要について

中津市は、医療施設の数は十分なものの、医師と医療従事者が不足している傾向にあります。総医師数は全国平均レベルですが、産婦人科と脳神経系・循環器系の医師不足が危惧されています。

医師だけではなく、医療従事者も不足していることから、中津市では人材確保が課題といえるでしょう。

医師不足・医療従事者不足といわれる背景には、中津市の高齢化率が関係しているといえます。中津市の65歳以上の人口率は約30％と、全国の平均よりも高い水準を維持しており、今後も総人口に対して高齢者が増加すると予想されています。高齢化率の高まりが続くことから、さらに医師と医療従事者の確保が重要です。

それでは、中津市の医療情勢を踏まえたうえで、医療施設数と看護師の需要についてみていきましょう。

中津市の医療施設数

中津市の医療施設数は、以下のとおりです。

医療機関の種類	施設数
一般診療所	59施設
病院	11施設

一般診療所と病院合わせて70の医療施設があり、人口10万人あたりの医療機関の数は全国平均を上回っています。しかし、医師不足や医療従事者不足が懸念されているため、各医療機関の動向を注視しておくと良いでしょう。

中津市における看護師の需要

中津市における看護師の需要は高く、2023年8月時点の有効求人倍率は2.01倍（資料提供元：大分労働局）となっています。

一般的な有効求人倍率は1.29倍（2023年8月時点　参照元：厚生労働省）です。そのようななか、中津市における看護師の有効求人倍率が2を超えている現状を見ると、需要が高いといえるでしょう。

また、医療施設に対する医師や医療従事者の不足から、今後求人数が増える可能性もあります。

中津市における看護師の働き方

中津市で看護師として働くうえで、どのような働き方ができるのでしょうか。ここでは、看護師の勤務形態、求人がある医療機関、平均給与について解説します。

看護師の勤務形態と募集のある医療機関

中津市ではフルタイムのほか、パート・交代制・シフト制・日勤／夜勤のみなど、さまざまな勤務形態で看護師が働いています。
自身のライフスタイルやキャリアプランに合わせて、柔軟な働き方が可能です。

現在、中津市内で募集のある医療機関は、消化器系の病院と小児科のクリニックが中心です。病院や診療所独自に採用試験を行っているところもあるため、気になる方は確認してみてください。

また、中津市では医療機関だけではなく介護施設やデイサービスなどの求人が豊富です。医療機関以外の選択肢も視野に入れるとよいでしょう。

看護師の平均給与

ハローワーク中津によると2023年8月時点での看護師の賃金情報（フルタイム・月給）は、以下のとおりです。

職業	求人賃金上限（平均）	求人賃金下限（平均）
看護師・准看護師	224,626円	188,252円

（資料提供元：大分労働局　ハローワーク中津）

中津市の求人は、基本給以外の職務手当や夜勤手当、オンコール手当などの各種手当や福利厚生が充実しているものが多くあります。希望条件に近い求人も見つかりやすいでしょう。

看護師としての待遇・キャリアについて

中津市で看護師として働く上で、どのような待遇があるのか、今後キャリアアップが可能なのか気になる方もいるでしょう。ここからは、中津市で働いた場合の待遇やキャリアについて解説します。

研修体制が充実している

中津市内の規模が大きい病院では、独自の研修体制が整っており、スキルや知識を身につけながら働くことが可能です。市立病院である中津市民病院においては、階段を一段ずつ登るように複数のステップに分けて研修を受けられるクリニカルラダー方式が取り入れられています。（参照：中津市立中津市民病院）

そのほかにも、中津脳神経外科病院では、年間の研修プログラムをもとに院内研修が実施されています。（参照：中津脳神経外科病院）
看護師として働きながら定期的に研修を受けられる環境が整っているため、キャリアアップもしやすいでしょう。

認定看護師を目指せる

中津市内の病院に就職をする方は、特定の分野において熟練の技術と知識を持つ認定看護師を目指すことが可能です。看護師免許を持っている方で実務経験が5年以上かつ3年以上認定分野での実務研修経験がある方は、認定看護師教育機関への入学が認められ、その後数ヶ月間学習をしたのち、審査に通れば認定されます。

認定看護師教育機関はA課程とB課程の2つあり、それぞれ勉強する期間や時間数が異なります。大分県内の認定看護師登録者数は以下のとおりです。

教育機関に種類	登録者数
A課程	219人
B課程	14人

（2022年12月25日時点　参照：大分県看護協会）

大分県での登録者がまだいない分野もあるため、中津市でキャリアアップしたい方は、認定看護師を目指すと、モチベーションアップにつながるでしょう。

プライベートを充実させられる

看護師として働くうえで、仕事とプライベートを両立させにくいと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。中津市における看護師の求人は、週休二日制のほか、日勤もしくは夜勤のみ・シフト制・変形労働制など、多様な雇用形態があり、自身の希望に沿った求人が見つかりやすくなっています。

希望に沿った働き方ができると、自分の時間を確保しやすくなるため、プライベートを充実させやすくなるでしょう。

中津市は看護師と子育ての両立が可能！

看護師として働く際に、勤務時間がシフト制だったり交代制だったりして子育てとの両立が難しいと感じる方もいるでしょう。

中津市は、子育てと仕事を両立するための応援事業として短時間勤務制を推奨しています。実際に、短時間勤務を推奨している中津市の医療機関は複数あります。

また、院内保育所が開設されている医療機関があり、子どもの一時預かりや送迎などの支援も充実しています。それらの理由から、中津市の看護師は、子育てと仕事の両立ができる環境が整っています。