大分県大分市でドライバーの仕事を探そう！仕事のメリットや平均月給を紹介

大分市は東九州の一大都市であり、穏やかな瀬戸内海を臨み、緑あふれる山々や川などの自然豊かな街です。貿易や産業の発展も著しく、東九州を始め、日本の産業の中で重要な役割を担っています。


大分市でドライバーの仕事を探している方のなかには「ドライバーの仕事のメリットは何があるのか」「求人募集のあるドライバーの平均月給や平均年収などを知りたい」という方もいるでしょう。


この記事では、大分市の特徴やドライバーとして働くメリット、求人情報について解説します。また、気になる運送・物流業界の「2024年問題」についても解説しています。

大分市でドライバーとして働きたいと考えている方は、ぜひ、参考にしてください。

大分市でドライバーの仕事を探そう！街の魅力とは？

大分市には春になるとおよそ700本の八重桜が美しく咲く「一心寺」、1,000頭以上のサルが生息する「高崎山自然動物園」など自然を楽しめる観光スポットが多くあります。

交通面では駅が17駅、インターチェンジが4ヶ所、港が2ヶ所あり、電車や車・船などでアクセスも良好です。

また、製造品出荷額が2.21兆円で九州1位となり、ものづくりの街としても有名です。九州のものづくりを支える流通ドライバーを始めとするドライバーの仕事は需要が高くなっています。

そんな魅力のある大分市でもバスやタクシーなど公共交通機関のドライバー、宅配便や引っ越しのドライバー、遠隔地へ商品を配送する長距離・大型トラック運転手などのドライバーの求人を募集をしています。

ドライバーは「地理や交通状況に詳しくなる」「運転スキルが向上する」などのメリットが得られるだけでなく、日本全国どこにいても活躍できる仕事です。

大分市の産業を支えるドライバーの仕事

大分市の臨海部には、地域経済を支える”大分コンビナート”があるのが特徴です。
日本を代表する日本製鉄九州製鉄所大分地区があり、第2高炉は世界最大です。高級鋼を中心に年間約1,000トンもの鉄を生産しています。

生産能力が全国3位となる九州唯一のエチレン製造工場である昭和電工大分作業所があったり、大正5年より創業している金属製錬所の佐賀関製錬所などがあったりと、産業活動が活発です。

また、内陸部には、キヤノンや東芝といったITや精密機械の産業が進出しています。

九州だけでなく日本の工業を引っ張る大きな役割を担う大分市の産業は、大分コンビナートをものづくりの拠点として物資を運送するドライバーが支えています。

大分市でドライバーを目指す

大分市でドライバーを目指す際には、学歴を問わない場合がほとんどです。

また、なりたいドライバーの種類によって必要な免許が異なるため、確認しておく必要があります。

入社時に必要となる免許を取得していなくても、企業によっては免許取得支援が受けられる場合があるので、企業の求人情報等を確認しましょう。

学歴関係なく正社員登用を目指せる

タクシードライバーや運送・物流ドライバーの求人では、学歴不問の場合が多い傾向にあります。

学歴よりも運転やコミュニケーションのスキルが問われる場合が多く、高学歴だからといって給料が多くなることもありません。

また、運送・物流のドライバーであれば学歴を気にせず、アルバイトやパートでも正社員登用やキャリアアップ、昇給を目指せます。

しかし、学歴不問と言っても社会人としての最低限のマナーや一般的なビジネススキルは必要となるので、日頃から意識して身に付けておくことが大切です。

各ドライバーの必要免許一覧

タクシードライバーやバスの運転手、運送・物流ドライバーそれぞれに必要な免許は以下の通りです。

ドライバーの種類	必要免許	備考
タクシードライバー	普通自動車二種免許	大型第二種の免許を持っていれば、中型二種や普通二種も兼ねられる。そのため、バスの運転手がタクシー運転手になる場合は新たに免許を取得する必要はない。
介護タクシードライバー	普通自動車二種免許・介護職員初任者研修	車両の運転であれば普通自動車二種免許のみで可能。しかし、利用者のタクシー乗降介助や身体介助を行う場合には介護職員初任者研修の資格が必要。
バスの運転手	中型第二種免許や大型第二種免許	なし
運送・物流ドライバー	普通免許・準中型免許・中型免許・大型免許・大型特殊免許	運転するトラックによって必要な免許が異なるため、自身の所持する免許で運転可能かどうか事前に確認が必要。

（参照元：厚生労働省職業情報サイトjobtag）

タクシードライバーは普通自動車二種免許が必要ですが、大型第二種の免許を持っていれば、中型二種や普通二種も兼ねられます。

そのため、バスの運転手がタクシードライバーを目指す場合、新たに免許を取得する必要はありません。

また、タクシーと介護タクシーでは必要な免許が異なるので注意が必要です。介護タクシーの場合、車両を運転するだけであればタクシー同様に普通自動車二種免許があれば働けます。

しかし、利用者の乗降介助や身体介助を伴う場合には介護職員初任者研修の資格が必要です。

介護タクシーで車両の運転のみということはほとんどないので、介護タクシーのドライバーを目指す場合には、介護職員初任者研修もあわせて取得しましょう。

免許取得支援でキャリアアップ

運送・物流ドライバーは、運転が好き、もしくは車の運転が苦痛でない場合、普通自動車免許のみでもできる仕事です。

運送・物流ドライバーとしてキャリアアップをしていきたいのであれば、資格を取得していくと良いでしょう。以下で所持免許別の運転可能な車を紹介します。

免許取得時期	免許の種類	車両総重量	最大積載量	取得可能な年齢
2007.6.1まで	普通免許	8トン未満	5トン未満	ー
	2. 大型免許	8トン以上	5トン以上	ー
2007.6.2～2017.3.31まで	普通免許	5トン以上	3トン未満	ー
	2. 中型免許	5トン以上11トン未満	3トン以上6.5トン未満	ー
	2. 大型免許	11トン以上	6.5トン以上	ー
2017.3.12～	普通免許	3.5トン未満	2トン未満	18歳以上
	2. 準中型免許	3.5トン以上7.5トン未満	2トン以上4.5トン未満	18歳以上
	2. 中型免許	7.5トン以上11トン未満	4.5トン以上6.5トン未満	20歳以上 (普通免許などの保有通算2年以上)
	2. 大型免許	11トン以上	6.5トン以上	21歳以上 (普通免許などの保有通算3年以上)

（参照元：公益社団法人 全日本トラック協会）

また、トラックの運送事業者が普通免許を保有しているドライバーに準中型・中型・大型免許の取得を推進する場合、”キャリア形成促進助成金”として大分県トラック協会から支援が受けられる制度もあります。

気になる運送・物流業界の「2024年問題」

運送・物流業界の「2024年問題」とは、2024年4月から労働時間改善で労働時間が短縮されることにより、長距離の物資運搬が難しくなったり、労働時間が短くなることで給料も減少したりする問題のことです。

また、コロナ禍での需要増加、ドライバーの高齢化などの理由で人員が不足していることも今後の課題となっています。

コロナ禍で需要が増加

2020年以降のコロナ禍であまり人と関わらないようにするために宅配の需要が増加しました。一方で、コロナ感染を懸念してあちこち行き来する仕事であるドライバーの人員は減少しました。

これにより、宅配数増加に対して、ドライバーの人員が追いついていないという問題が発生しています。そのため、宅配などの運送・物流ドライバーは需要が高くなっています。

需要が高いということは就職もしやすく、仕事もなくなる心配がないとも考えられます。

ドライバーの高齢化

今まで運送・物流業界を支えてきた、ドライバーの高齢化も人員不足の理由の1つです。

高齢になると事故のリスクが高まるだけでなく、長時間の運転で腰を痛めたり苦痛に感じたりすることが多くなることから、引退されるドライバーも少なくありません。

全日本トラック協会は若年ドライバーの特例講習受講や準中型免許の取得支援を行い、免許取得をサポートしています。

働きやすい環境へと整えられてきているため、若年層でもドライバーを目指しやすくなっています。

労働時間の改善で働きやすくなる

運送・物流ドライバーは長距離の運転になることも多く、長時間の運転が苦痛に感じる場合もあります。

長時間の運転が快適なものとなるよう首や腰を楽にするクッションなどのグッズもあるため、上手に取り入れて活用しましょう。

また、2024年4月より”自動車運転者の労働時間等の改善のための基準（改善基準告示）”により、労働時間も改善され、長時間の運転に対する対策がされました。

しかし、労働時間の全体的な削減により生じる給料や人員の減少などの「2024年問題」に対応するには、業務の見直しや効率化についても考える必要があります。

業務の見直しや効率化などが進むことで運送・物流業界のドライバーは以前より働きやすくなるでしょう。

大分市のドライバーの雇用形態や平均月収・平均年収

大分市でドライバーとして働くには、まずどの職種のドライバーを目指すのか考える必要があります。

取得している免許やライフスタイル、キャリアアップなどの将来的なビジョンを見据えて働き先を決められます。しかし、ドライバーの具体的な求人数や給与面が気になる方もいるでしょう。

最後に、大分市におけるドライバーの給与、求人数と有効求人倍率について解説します。

雇用形態と給料

ハローワーク大分によると、2023年9月時点でのドライバーの賃金情報（フルタイム・月給）は、以下のようになっています。

雇用形態	平均給与 求人賃金下限	平均給与 求人賃金上限
フルタイム（月額）	201,142円	254,023円
パートタイム（時間額）	1,025円	1,096円

（参照元：大分県労働局 ハローワーク大分 職場別賃金情報）

また、厚生労働省の職業情報サイトjobtagによると、ドライバーの2022年度全国平均給料は以下の通りです。

ドライバーの種類	平均月収	平均年収
タクシードライバー	194,000円	3,613,000円
介護タクシードライバー	194,000円	3,613,000円
観光バス運転手	217,000円	3,987,000円
宅配便配達員	224,000円	3,844,000円
配送ドライバー	224,000円	3,844,000円
トラック運転手	259,000円	4,774,000円
トレーラートラックドライバー	259,000円	4,774,000円

（参照元：厚生労働省 職業情報サイトjobtag）

ドライバーの種類によって月収や年収は異なりますが、大分市のドライバーの給料はだいたい全国平均の給料と同じであることがわかります。

求人数と有効求人倍率

ハローワーク大分によると、大分市におけるドライバーの2023年度9月時点の有効求人倍率は2.83となっています。

厚生労働省の職業情報サイトjobtagにおける全国のドライバーの有効求人倍率は以下の通りです。

ドライバーの種類	全国の有効求人倍率
タクシードライバー	4.68
介護タクシードライバー	4.68
観光バス運転手	1.96
宅配便配達員	1.01
配送ドライバー	1.01
トラック運転手	2.26
トレーラートラックドライバー	2.26

大分市の有効求人倍率と比べると、宅配便配達員や配送ドライバーの有効求人倍率はそれぞれ1.01、トラック運転手やトレーラートラックドライバーは2.26と低くなっています。

また、タクシーや介護タクシーのドライバーは全国的にみても有効求人倍率の数値が高く、需要が高くなっていることが特徴的です。

大分市の有効求人倍率は一般的な有効求人倍率よりも高く、ドライバーの需要や求人数も多いことがわかります。

そのため、大分市ではドライバーが目指しやすく、他県でドライバーを目指す際と同様に、資格を取りながらキャリアアップや昇給を目指して働けます。